こんにちは、トーチ学習会の徳永です。
今日は根本的なことを考えてみたいと思います。
どうして高校や大学、
私立中学に入試があるのでしょうか。
答えは明快です。
「その学校の授業を理解できるかはかるため」
です。
自分自身の体験を例にあげます。
僕は大学でフランス語を専門にしました。
この仕事に就いた後に、機会があって、
東大のフランス語のテキストを手に入れました。
本当に驚きました。
僕が専門で2年掛けて学んだ内容が、
東大では半年です。
しかも専門ではなく、
一般教養の第二外国語として、でです。
万が一、僕が東大に潜り込めても、
このレベルでは落ちこぼれるのは確実です。
そうしたら僕は卒業できません。
東大の入試が難しいのは、
東大の授業が難しいからなんですね。
決して意地悪をしているわけではないのです。
愛媛には愛光中学・高等学校という難関校があります。
一般の生徒にはとんでもない難関なのですが、
進学実績に較べれば、入試難度は低めです。
「入りやすくて、難関大学には合格しやすい」
というので他県の生徒にも人気が高いです。
ですが、ちょっと考えて欲しいのです。
学校は魔法を使って生徒を伸ばすわけではありません。
つまり、愛光は『入った後がキツい』学校なのです。
他県の同レベルの中高一貫校と比較しても、
全教科、進度が猛烈に速いです。
中3で英語は名門私大レベルの長文を読んでいます。
他地域の塾講師・家庭教師がびっくりする速さです。
他県から来て、寮生活を送る生徒は、
これを自分でやらなければなりません。
寮からは家庭教師や塾を原則利用できないので、
独力で知識を蓄えなければなりません。
今まで塾や保護者に頼りきりだった、
そんな子が遥かに高度な物を独習できますか?
辞めてしまう生徒さんは毎年必ず出てしまいます。
入試や進学実績は、
そういったことも如実に表わしているのです。
合格はゴールではありません、
スタートです。
難関であればあるほど、
実績のある学校であればあるほど、
入学後の生活はとてもしんどいのです。
これは中高関係無いですし、私立公立も関係ありません。
進路を選ぶ際には、
みなさんに心して欲しいと思うことを書きました。
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